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小話【気象系BL短編集】

第97章 いとけないカレとこすっからいワタシ




side.N


弟は、俺によく懐いている
何をするにも、どこへ行くにも、一緒だった。
背格好も似ていて、顔は違うけど、双子のようだと思ってた。

本当は一つになる筈だったのが、別れたんじゃないか。

そんな夢物語すら、信じられそうだった。
コイツには俺がいないと、と。俺しかいないんだ、と。
信じ込んでいた。半ば、盲信のようだった。

そして、”可愛い弟”にも信じ込ませることを思い付いた。
お前には俺がいる、と。俺だけを見てれば良い、と。





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