• テキストサイズ

小話【気象系BL短編集】

第88章 頬を抓れば、すぐに分かる  弐




side.M


告白されたことを悩みに悩んで、一応は返事をした。
けど、その答えた場で、オレは酔った頭でやらかしてたらしい。
翌朝に知らされて、悔いたというか何というか。恥ずかしい、というか。

己の無意識の欲望を知ってしまって。しかも押し付けて。
イヤなことに、それでもなお喜んでる自分がいる。
それが、末恐ろしい。


そして、失念していたのだ。すっかり、忘れていた。
二週間に一度くらい、一緒に出かけてて。
その、すぐ次の約束が、迫っていることを。



どうしよう。これまで、どうしてたっけ。
新たな悩みが生まれたというのに、きっとオレはどこか楽しく考えていた。
あのひとの可愛いとこが見られるなぁ、なんて。






/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp