第82章 『下着と使用済みの0.02㎜』
我々にありがちなことの一つに、下着を何となく把握している、というのがある。
普段、メンバーが穿いてるものは見覚えがある。
プレゼントとして贈ったから、デザインもよく知っている、ということもある。
あのひとも、例外じゃない。
付き合いも長いし、俺のものを、知っているんだよ。
知らないに違いない。知り得る訳が無い。
家に帰り、あのひとがアナタの世話を焼き始めるまで。
ハンカチとか洗おっか、と今日の持ち物を探すまで。
荷物の中に、『──────』が、入っているだなんて。