第81章 mayday
「好きだよ、潤。お前は、オレのだからな」
「っう、ア!あぁ……ぁ、まってよ………んッ!!」
ぐりゅ、と抉るように弄られ、目の前が白く染まった。
解放してなお渦巻く快感に浮かされ、全身がバカみたいに強張る。
体液を吐き出す度、彼のカタチをはっきりと認識してしまう。
「ぁ、はァ………は……っ、う」
「……お前、マジでやらしいのな」
反論しようと口を開き、そこで本当に力が入らないことに気付く。
髪を撫でられて、心地好さに絆されそうだけど。
愛されている実感を得て、充分に満たされているけど。
やらしくなったのは翔さんの所為だから、言われると少し腹が立つんだ。
アンタが、そうしたんだよ。
内臓を押し広げたままのソレを、意図して締め付ける。
微かに上がる呻き声に、自然と唇が弧を描いた。
「っ、お前、知らねぇぞ」
「翔くんもオレの、んッ!はぁ……違う?」
当然、と言うや否や、翔さんがオレの腰を強く掴む。
そのまま勢いよく突き上げられ、痛みにも似た快楽に襲われる。
いや、多分、本当はどこかが痛むんだろう。
けれど、それ以上に気持ちが好いからどうしようもない。
オレと同じように、抜け出せなくなってれば良い。
正常ではなかったとしても、一緒にいてくれたらイイ。
だって、こうなったのは、アンタだからだ。