第10章 顕如
炎に囲まれた2人の元に秀吉と政宗が走り寄ってきた。
『信長様!炎がかなり激しくこのままでは危険です!今すぐ外に!』
『ああ。顕如を連れていけ』
秀吉と政宗が顕如に縄をかける。
『私からの連絡が途絶えれば北条がすぐに動く。これで終わりだと思うな』
『戯れ言を言っている暇があるならここを出るぞ』
信長たちが城の外に出た直後、山中城は大きな音を立てて燃えながら崩れていった。
捕縛された顕如は駿府城と浜松城を経由してから安土城の地下牢へと入れられた。
織田軍が買い上げた米はその全てを店に買い戻させ、皆で安土城に戻った。
これでようやく顕如との戦いが終結した。