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イケメン戦国 安土城の居候

第41章 ズッ友と買い物


それから数日。


季節の変わり目で雨が降ったり止んだりしていたため、城から出ることなく時間を過ごしていた。


謙信、景家、信玄の3人は今後の越後と甲斐の国のあり方について昼の間は広間を締め切って毎日真剣に話し合っていた。


しかも謙信と景家は夜になってもそのまま話し合いを続けているため、なかなか謙信に話しかけるタイミングが掴めない。


(信長様が迎えに来る前に、私の気持ちをきちんとお話したいと思ってるのにこれじゃなかなかなぁ…)


庭で遊んでいるウサギたちの頭を撫でながらぼーっと考え事をしていると、後ろから聞き覚えのある声がする。


『直美さん、今ちょっといいかな?』


振り返った先に立っていたのは佐助だった。


『うん、大丈夫だよ。佐助君、どうしたの?』


『信玄様がね、今すぐ甘いものを食べないと死んでしまう病らしいんだ。だから今から城下にお使いに行くんたけど良かったら一緒にどうかな』


『病?城下?私も行きたいからちょっと待ってて!』


佐助とは城門で待ち合わせる約束をして自室に戻り、出かける準備をする。


(待って、甘いものを食べないと死んでしまう病なんかあるわけないのに!佐助君もよく分かってるはずなのに本当に面白い人たちだよね)


準備を終えて急いで城門まで行くと、そこには佐助だけでなく幸村の姿もあった。


『佐助君、幸、二人ともおまたせ!!』


『おー、正確には3人だけどな』


『へ?3人?』


幸村の一言に思わずおかしな声を出してしまった。
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