第26章 金ヶ崎城
一方、政宗と家康は北近江に戻り秀吉たちと再び合流していた。
今回の作戦を伝えるとすぐに小谷城を攻めるための作戦が三成によって練られる。
『小谷城に運び込まれたはずの武器や弾薬は西の城下町に隠されている様です。そのため、どうしても城下町を巻き込んで戦う事になります。裏通りは大変入り組んでいるため注意が必要です』
その後、三成の作戦と秀吉の的確な指示の元で小谷城攻めの準備が行われた。
秀吉と三成の隊が城下町を外側から取り囲み、浅井の兵が一人も外に逃げないよう全ての道を塞ぐ。
『城下町の人間を巻き込む前に片付けるぞ』
政宗のその一言でついに小谷城攻めが開始された。
政宗が織田の軍旗を掲げて城下町を馬で疾走すると、どこから現れたのか武器を手にした浅井の兵たちが飛び出し、後を追うように政宗の背中をめがけて走っていく。
それを家康、秀吉、三成の3人が待ち伏せし、次々と斬り伏せていく。
城下町の外に出る道は秀吉と三成の隊の者たちが塞ぎ、外には出ず城の中に入るには先に走って行った政宗を斬らなければならない。
もちろんその前には3人が立ちはだかっている。
逃げ場をなくして躊躇する浅井の兵を秀吉たちは容赦なく斬り伏せていった。