第25章 茶会
秀吉と三成は長政による挟み撃ちに対応するため小谷城の近くに陣を敷く。
家康と政宗が2人に合流するとすぐに今の状況を説明し、逆に秀吉からも説明を受けた。
『おい、秀吉、これはどうやら筋書き通りってやつだな。一番食えないのは信長様だ』
『その意見、俺も同感です。謙信の家臣も同類っぽく感じましたけど。そういえばあの男なんでしょ、謙信と直美をくっつけようとしてるのって』
それを聞いた秀吉も黙ってはいない。
『何!?上杉と直美を?可愛い妹をあんな戦狂いの元に嫁がせてたまるか』
『落ち着いてください。謙信の事は置いといて今は浅井と朝倉をどうにかしないと。直美がもし無理矢理あいつらの正室にされたりなんかしたら俺たちの首が斬られますよ、信長様に』
『ああ、そうだな。家康と政宗は謙信の家臣を追ってくれ。織田軍の精鋭部隊を連れて行くといい。俺たちはここで小谷城の動きを見張る。何かあればすぐに対応するからな』
『わかりました、すぐに出発します。何かあれば早馬で知らせますから』
家康と政宗は景家の後を追って越前の金ヶ崎城に向かうため静かに馬を走らせていった。