第4章 秀吉と金平糖
今後、私が城下に行く時は必ず護衛を付ける事になった。
まだほとんど道を知らないから1人で出かける勇気はないし、誰かと一緒なら心強い。
北条の事に関しては真の目的が定かではないため、しばらく警戒しながら様子を見る事になった。
ただし万が一北条家お抱えの風魔の忍に襲われた時は容赦なく反撃し、こちらの情報を一切漏らすなと信長様からの命令が下った。
上杉謙信と武田信玄、この二人の動きは光秀さんの部下たちが春日山城下に潜り込んで探っている。
本能寺の黒幕の顕如もどこかに潜んでいるはずだ。
信長様が天下を統一するまでに、あとどのくらいの戦が待ち受けているのだろう。
戦国時代って全く気が抜けないなと、今さらだけどかなり心配になってきたのだった。