第2章 黒くて幼き影
今日も空と海は蒼く醜き劣等種の人間共は
地上で間抜けな顔を晒しながら生きている。
何ともあの醜さと言ったら虫唾が走る
広場で喧嘩、昼間から飲んだくれているオッサン。
まさに劣等種と呼ぶに相応しい。
「さて、カラスにでも化けて食い物を拝借しようかな。」
バサッ
「カーッ、カーッ!」
「うわぁ?!あっち行けクソカラスっ!」
人間の分際でこの私に暴言を吐くとはぁ!
「えいっ!」
「カァッ。」
な、羽が?!
仕方ない・・・ひとまず逃げよう。
それにしても最近の人間は凶暴だな。
「・・・っ?!」
さっきの傷が・・・落ちる
バサッ
だ、駄目だこなままでは海に落ちてしまう。