第4章 黒鳥の囀り
あれは今から半年ほど前だった。
当時の私は双子の妹と一緒に人間界に降りていた。
妹は春、私は冬を管理する天使だった。
丁度新春の時期だったので二人で下界の様子見を
していたんだ。
「リジー、花が綺麗に咲いてるよ。」
「そうだなラベンダー。」
でも、いきなり後ろから二人組の人間の男がやってきて
私たちを捕まえようとした。
私はなんとかかわしたがラベンダーが捕まってしまった。
奴らはラベンダーの羽を片方引きちぎり、
オークションで売るといった。
私はその言葉に大変な怒りを覚え、人間を
・・・殺した。