【イケメン戦国】『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭③~』
第4章 【一月三十日 午の刻~未の刻】~はじめてのおつかい♪~
木箱の中には布が敷かれ、その中に粉が沢山入っていた。
「でもどれが小麦粉か分からないね・・・。」
政宗に奥の箱にあるからと言われ探すも、何種類もの粉があり、名前が箱に書かれているが暗く見えづらい為よく分からなかった。
家康「これ、石灰だし!」
「えっ?石灰って食べ物?」
家康「いつもはここにないけど・・・。」
そこでシュッと後ろから誰かが近づく音がし、家康はさっと刀に手をかけた。
家康「・・・後ろ下がって。」
「えっ・・・うん。」
佐助「大丈夫です。家康さん。俺ですよ、佐助です。」
パッと灯りを灯され、見えてきたのは佐助だった。
「わっ、なんで佐助くんが・・・?」
佐助「政宗さんの説明が足りなかったので、補足しに。」
家康「だからって、こんなところに来なくても・・・。」
佐助「お二人がちゃんとルールを守ってるか見守るのも俺の役目ですから。」
家康「るーる?」
「えっと・・・、約束とか決まり事ってことだよ!」
佐助から普通に出てくる現代言葉に家康は理解出来ず、苛立ちを見せ、それをさっしたがすかさずにフォローするのだった。