【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜
第10章 【真紅の水仙】〜誕生祭⑤〜後編※R18
大きく見開いた翡翠の瞳に映る姿。
自分自身が驚きを隠せず………
あまりの恥ずかしさに俯いて、
家康の首筋に顔を埋める。
「……ここ……真っ赤」
「んっ……はぁ、っ…い、じわ…るっ」
鮮やかな翡翠色が深い色に変わった。
褥の上で淫らに脚を開き……
「…ぁあっ、ああ!!」
歓喜の悲鳴を上げながら、大きく仰け反り、激しい絶頂を幾度なく迎える。
「……ぐちゃぐちゃ……だね。……そんなに我慢出来なかった?」
ぷっくりと膨れ上がった蕾。
家康は啄むと蜜で濡れた口元を指と舌で丁寧になめ取り……自分の腰紐を解いた。
くったりとした様子で横たわる私。リボンも乱れ、代わりに肌が真紅に染まり、全身に起こる痙攣。
「…い、えやす…っぁ…はっ……手、離さないで……」
「ほんと……可愛いのか…綺麗なのかわかんない」
蝶々を掴むように手を一生懸命に伸ばし、潤んだ瞳から涙が伝う。
もう繋がりたい。
私なりの合図。
家康は手を取ってくれて、右手で乱れた髪を整えるように撫でてくれる。
まるで花を扱うように私をそっと抱き起こしては……
「……そろそろ……解いて」
互いの目線を絡ませる。
「…はぁ……はぁ…っ…ぁ…解かない…と……だ…め…?」
天鵞絨の真紅のリボン。結び目が右側にずれ、そこから露わになった胸元に残されているのは、愛された跡。もう意識はトロンしていて、肩で息をするので精一杯。
「……その格好も良いけど……それだと真の贈り物に辿り着けない」
「真の……お、くりもの?」
朧げな表情で首を傾げる私に……
「そう……ありのままの俺を……」
家康はへばり付いた前髪を払って、
そこに口付けを落とすと……
ありのままの姿で……
受け止めてくれる真の贈り物。
そう、教えてくれた。