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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜

第7章 【31日 未の刻】〜時〜




突然閃き落ちる、
稲妻に照らされた一瞬。



「帰ろう……」



聴こえた家康の声。



そして薄っすら目を開けて、
見えたのは……



家康の両肩を掴む、
光秀さんと信長さまの手だった。



帰りたい。

皆んながいる戦国時代に。


秀吉さん、三成くん、政宗。


そして
現代に行ってくれた……


光秀さん、信長さま、佐助くん。




そして、そして……


今日という特別な日に。
誕生日を迎えた、家康と一緒に。



冷たく硬い風が吹き付ける。



「ひまり」


「ん……っ………」



ひまりがゆっくりと時間をかけて瞼を持ち上げると、ふわりと髪を揺らして家康はホッと安堵の息をつく。



「家康……ここは……」



横抱きされたままの体勢で、ひまりは赤子を抱くように風呂敷包みを抱き、目を覚ます。



「どうやら、上手い具合に戻れたようだな」


「行きの時間軸のズレも、帰りの歪みでまたズレて、帳尻合わせしたみたいですね」


「くっ。神の気まぐれか?」



五人が降り立ったのは、山の影に覆われ、自然が築き上げた城壁に囲まれた、琵琶湖の東湖畔。





暫くすると日は沈み……





「では、戻りましょう」


「ってか、この格好で戻るワケ?」


「ほぉ…。貴様、ひまりにここで着替えをさすつもりか?」


「俺は別に構わないが」


「む、無理です!!///」




現代の服に身を包んだ五人。
薄暗い景色に紛れ安土城に戻ると……



門前に立っていた三人の姿。




「ご無事で何よりです」


「そろそろ、戻ってくる頃だと思ってたからな」


「おかえりなさいませ」



秀吉、政宗、三成が出迎えた。




「ただいま!!」




五人の想いと、
思い出が繋いだ材料集め。




見事、五つの材料が
一つのケーキになり……


今宵はさてどんな、
誕生日祝いになるのか……






それは、また五つの物語へと続く。






プレゼントを探せ!
〜徳川家康誕生祭〜①②③④⑤〜
to be continued……
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