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【イケメン戦国】プレゼントを探せ!〜徳川家康誕生祭⑤〜

第1章 【プロローグ】




平成三十年度、元旦__

明けたばかりの空が、朝の冷気とともに新鮮な空気を運び、輝いていた。

家の外から聞こえたのは、乾いた轟音。

窓のカーテンを開ければ、
過ぎ去る、一台の赤いバイクが見えた。


(年賀状、いっぱい来てるかなぁ?)


パタパタと外に出て、一目惚れした北欧テイストの四角いポスト。その前に移動。お気に入りの雑貨屋さんで、最初はオレンジ色か白色かで購入を散々迷い……何故か「コレ下さい」と指をさしていたのは、深い緑色だった。


体に大きめのストールを巻き付け、


(あ!写真付き!可愛いなぁ〜)


ウキウキと玄関先で届いた年賀状を、
一枚ずつ見ていると……



(え!?……これって!!)



ピタリと手が止まる。

一瞬、朝早くで寝惚けているのかと思い、目をゴシゴシと擦った後、もう一度視線を年賀状に落とす。


しかし、紛れもなく手元には……


「《あけましておめでとう》
昨年はコラボ作品で、世話になったね。感謝している。そして今月。俺が尊敬してやまない家康公の誕生月だ。盛大にお祝いしたいと考えている。

そこでぜひ、協力して欲しい。

クリスマスコラボを書いてくれた、君達三人。そして俺が選んだ二人を含め、今回は五人で素敵な誕生日の話を、書いてくれないか?クリスマスに素敵な話を書いた君たちなら大丈夫だ。新しく頼んだ二人も、君たち同様、家康公を愛してやまない二人だ。だから、その辺りは心配無い。皆んなで協力して、家康公の誕生日を盛り上げて欲しい」


差出人『猿飛佐助』


端正な字で綴られた、一通の年賀状が。


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