第15章 巷で話題のクリスマス
〜華美side〜
「わー!!これ!私欲しかったの!!」
「ほんとですか!良かった〜!」
犬夜くんからクリスマスプレゼントを貰った。
それは私が前から欲しいと思っていた腕時計だった。
「ありがとね!」
「いえいえ!華美さんに喜んでもらえて何よりです!!」
「じゃあ〜私からも犬夜くんにプレゼント!」
「え!」
「じゃじゃーん」
そう言って私は一生懸命作ったペンケースを渡す。
「!!」
「実はこれ私が作ったんだ〜」
「え!華美さん裁縫上手ですね…!すごい!嬉しい…」
「裁縫は人並み程度だけどね… 喜んでもらえて私も嬉しい!」
手作りのペンケースのできはまぁまぁではあったが、犬夜くんに喜んでもらえたのでホッとした。
「華美さん」
「ん?」
「オレほんと華美さんから手作りのプレゼント貰えて嬉しいです」
犬夜くんは真剣な眼差しを私に向けてくる。
「ふふ、そんな改まって言わなくても」
「華美さん、ずっと一緒にいてくださいね…!」
「そりゃ一緒にいるよ、ずっと」
「大好きです…」
「私も」
そう言って犬夜くんと私はキスを交わし、お互いにニッコリ笑いあった。