イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第2章 プロローグ ~秘密の軍議~
「と、その前に………武将の皆さん、こちらから一枚クジを引いてください。」
まずは担当を決めますので。と言って、佐助は何処からか木箱を取り出し、武将五人に中に入っているクジを引くように伝える。
「これは……?」
「あぁ?」
「ククク…」
「なるほど。」
「ほぉ…。」
「(何が書いてあるんだろう?)」
頭に「??」を思い浮かべ、首を傾げる陽菜
「では、クジの内容を俺に見せてもらえますか。……なるほど………。」
五人のクジの内容を確認すると、メモを録る佐助。
「わかりました。ありがとうございます。では、この情報を、プロデュースしてくれる五人に伝えてきます。」
「ぷろ……なんだって?」
「今回の場合では、素敵に制作してくれる。という意味が適任でしょう。皆さんは、家康さんの誕生日までに、それらを用意しておいてください。では、これにてドロン!」
そう言うと、来たときと同様、天井裏から帰っていった佐助。
「…………(えっと……私は?)」
自分だけは、クジもひいてないので、とりあえず、何かプレゼントだけは用意しておこう。と考える陽菜。
すると、信長から声がかかり
「貴様は、家康を喜ばせることだけを考えろ。」
口角をあげ、にやりと笑う信長。
「へ?は、はいっ!」
元気よく陽菜は返事をした。
大好きな人の誕生日。
この日は私にとっても特別な日。
心に残る、素敵な一日にしたい…!
そう意気込んでいた陽菜
こうして本格的に始まった、家康の誕生日を祝う秘密会議。
さて、どんな一日になるのかは…………当日までのお楽しみ………♪