イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第6章 プレゼントを探せ!~お祝い編~
「ちょっ…!何やって!///」
「へ?」
いきなり家康に注意をされて、キョトンとする陽菜
「最後まで見せつけてくれるじゃねーか」
「くく……熱い眼差しで見つめあっていたな」
「見てるこっちが恥ずかしいくらいだな」
「ふふふ♡二人ともごちそうさま♡」
「お二人はとても仲がよろしいですね!」
「とても素敵なものを見せていただきました」
「貴様の貴重な姿は、なかなか面白かったぞ」
「……ちょっと、揶揄わないでもらえますか……///」
全員から冷やかしの声をかけられるけど、皆の表情はとても優しい。
家康もそれをわかっているからか、顔を赤らめて文句を言っているけど、目は優しい。
「まぁまぁ!家康。皆さんも、一緒にケーキ食べましょう!」
「あ!食べたーい♡」
「なら、俺が切り分けてやるよ。あぁ、家康。お前これ食っとけ。」
政宗が家康の膳の上に、何かを置く。
「??なんですか。これ。」
「陽菜に頼まれて作った『唐辛子けーき』だ。誕生日のけーきは家康には甘すぎるかもしれないからって、辛いもの好きなお前でも、食べれるのを作ってくれって頼まれたんだよ。」
「あ!政宗、作ってくれてありがとう!!家康、口のなか甘すぎて違和感あるんじゃない?食べて食べて!」
「じゃあ……いただきます。………あ、唐辛子の味」
「ふふっ♪政宗にお願いして、唐辛子いっぱい使ってもらったの♪」
相手のことを思って、些細なことにまで気を配る陽菜の優しさに、家康は
「(本当に、この子は優しいな……)」
陽菜の優しさに、胸が温かくなっていた