イケメン戦国『プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭~①』
第2章 プロローグ ~秘密の軍議~
平成三十年、一月一日。
郵便ポストを開けると、束になった年賀状の上に
『ちぃーたん様』
とだけ、宛名の欄に書かれた不思議な年賀状。
手に取り、裏をめくると………
【あけましておめでとう。
昨年は家康公の素敵なお話をお届けしてくれて、ありがとう。
そして今月は、俺が尊敬してやまない徳川家康公の誕生月だ(-□Д□-)
どうしても、盛大にお祝いしたい。
そこで、協力してほしい。
コラボ作品を書いてくれた君たち三人と、俺が選んだ二人の合計五人で素敵な誕生日のお話を書いてくれないか…?
クリスマスに素敵な話を書いた君たちなら大丈夫だ。
新しく頼んだ二人も、君たちと同じくらい家康公の事を、愛してやまない二人だからそのへんは心配無い。
君を含めた五人の書き手さんと、協力して、家康公の誕生日を盛り上げてくれ。
猿飛佐助(-□Д□-)】
パンっ!
「っ!?」
読み終わった瞬間、その年賀状は音を立てて、煙りと共に消え
『詳細はまたメールする。今年もいい年にしよう。じゃ頼んだよ。』
という、佐助の声が聞こえ、跡形もなくその年賀状は消えた……
「……………は?」
その光景に、ちぃーたんは、なんとも間抜けな声を出す。
「えっと……またあの二人と、コラボ出来るのは嬉しいけど……あとの二人って………誰だろ?」
でも、同じぐらい愛してやまないって書いてるから、きっと素敵な人だろう!
クリスマスコラボが、とても楽しかったから、今回も楽しいものになるかな♪何より『家康しゃん』の誕生日のコラボ!
「んふふ~♡コラボ楽しみ~♡」
新年早々、にやけ顔。
お年玉を貰った子どもみたいに、ちぃーたんは浮かれていた。