第1章 本編00~19
鍛錬ねえ、元就とか元親に文出してみるかな。
「あれ、まんばくん?鳴狐に青江?」
「俺も、手伝う」
「鳴狐も手伝いたいと申しております~」
「僕も何かできる事はないかなって」
君達は短刀ちゃんと遠征だったものね、何か元気の出るレシピあったかなー
人の手も多いし晩御飯は少し豪華にしようか
黒羽と雹牙にお願いして材料を実家から取ってきてもらい
厨でわちゃわちゃお料理して、青江の包丁捌きが意外に上手かったのに戦慄
「上手いね、包丁」
「そう?何となくなんだけどね」
センスが良いのか、そうか。光忠も料理できるけど、女子力男士というものなのね。
「刃物を扱ってると、上手くなると思うよ?」
「あと、あんたの手元見てたら覚える」
「そうなんだ」
まんばくんは私の手元を見ながら覚えてるのか・・・ふむ、こう言う場も悪くないねー
とりあえず実家から持って来た鴨と雉を捌いて
鴨肉ですき焼き風煮込み。
実家で熟成してくれてたのかすぐ調理できる状態だったので雉焼きの丼ですよ。
怪我してるのに品数多いと結構疲れるからね。
あとは小十郎さんから貰った牛蒡でサラダ作って、あとはネギのお味噌汁でいっか。
「あるじさまー、あじみおねがいします」
「ん、丁度いいよ」
お味噌汁を任せていた短刀3人にOKを出して。
さあて、並べてから皆を呼びに行きますか
勢いよくスパーンと襖を明けて
「失礼しました」
勢いよく閉めた。
いやいやいやいやごめんなさい。
起きてる気配はしてたけど皆で包帯取っ替えてるとは思わなかった
迂闊でした、顔が真っ赤でございます。
心の中で叫びます、筋肉凄いですねー!!肉体美拝ませて頂きました!
襖に寄り掛かって体育座りして顔押さえてたら
急に開いて後ろに転がりそうだったけど、クスクスと笑ってる長谷部に支えられた
「主、もう宜しいですよ」
「うん、何かごめん」
「主殿は開ける前に一言声をかけようね」
石切丸に撫でられてちょいと恥ずかしかったです
ごめんよそそっかしい娘で。
「何か用があって来たんじゃないの?」
「あ、光忠ありがとう、思い出した」
「忘れるなよ」
大倶利伽羅のツッコミがとても痛い!ごもっともです。