第1章 本編00~19
14
出陣に出してた子が傷付いて帰って来て大慌てで手当てと手入れをした。
何があったのかと聞いてみたら歴史修正主義者を倒す者が居たんだけど
倒したと思ったら此方にも襲い掛かってきたらしい。
こんのすけ君が来るのを見計らって婆娑羅でとっ捕まえて皆の前で尋問中ですよ?
「で、どう言う事?」
「それは恐らく検非違使という者でして・・・グハッ」
「お市様、絞め過ぎだ」
「あ、うっかり」
ギリギリギリ・・・と絞めてたから、こんのすけ君が落ちかけた。
検非違使と言ったら、非違(非法、違法)を検察する天皇の使者よね。
何でまた歴史修正者ならともかくうちの子まで襲われにゃあかんのだ
「こんのすけ君」
「な、何でしょう?」
「市達のやってる事って、検非違使に狙われる、対象なの?」
「違法・・・と思われても仕方がありません。現に過去に飛び修正者と戦をしているのですから、だからと言って歴史を修正されるのを黙って見ていられません」
つまり検非違使の目を掻い潜って修正者をシメろと?
思わぬ第3の勢力に頭が痛い。
というかこんのすけ君私の婆娑羅でのシバきに慣れたよね。
前みたいに脅えなくなったよ、君はドMか。
「つまり、俺達はその検非違使も倒せばいいの?」
「出会ったらで、いいのよ?蛍丸」
「手傷を負わされましたが、勝てぬ相手でもありませんでした」
「私達も強くならねばね」
「僕も、鍛錬もっと頑張らなきゃ格好がつかないね」
「主命とあらば、何者でも斬り捨てましょう」
太郎さん、石切丸、光忠の意気込みは良し。長谷部、その社畜精神どうにか成らんのか!
それが性格なのは分かるけどオレオレ詐欺に引っかかりそうで怖いよ
パンパンと手を叩いて気をこちらに向ける
「鍛錬も良いけど、まず傷が治ってから」
「けがしてないものは、どうするんですかー?」
そうねえ・・・
「早く皆が良くなる様に、美味しいご飯、つくろっか」
「おてつだいしますー!」
「僕も」
「ぼ、僕もします!」
おおう、短刀ちゃん達の元気な挙手が嬉しいですよ。
怪我人は手入れ部屋に突っ込んで、新しい刀の紹介は明日にしましょう。