第1章 本編00~19
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皆で自室前のお庭に集まって(賑やかになってきたから部屋が狭くなった)
では、恒例の自己紹介をどぞい!
「お名前は?」
「僕はにっかり青江」
「やあやあ、これなるは鎌倉時代の「・・・鳴狐」・・・お供の狐にございます・・・」
「僕は小夜左文字」
青江さん面白い名前ですね、鳴狐と狐君と小夜が可愛いんです!
「姫様?手が触りたいと疼いて居るようですが」
「本当に可愛いもの好きだなお市様・・・」
いや、だって。今でも後ろにくっ付いてる五虎退と今剣が可愛くて仕方無いのに更に増えたよ?!
此れは撫でずにいられるかっての。
気付かれない様にわきわきしてたのにおのれぇ
「鳴狐、小夜、おいでおいで」
「「?」」
近寄って来た所を抱き締め撫でる、可愛いなぁもう!
縁側に待機してた大太刀と太刀が噴き出す
「主殿は本当に無防備だね」
「これが僕達にもだしね」
「私も始め、本当に驚きました」
「・・・」
大倶利伽羅君、視線が痛いです。太郎さんにこそっと抱き着いた時は本当にビシッと固まりましたからね。
雹牙に拳骨食らって正座で説教されてたら助けてくれたのでとても優しい方だと思っております。
いや、主の審神者がお付きに説教されてたら助けるか・・・
甘え癖はなかなか直らないので開き直ってますよ。私は。
「銘左筑州住・・・小夜左文字は、細川のとこの者か」
「僕を知ってるの?・・・ええと」
「俺はお市様、審神者の付きの忍で雹牙、こっちは黒羽だ」
「諜報もしているので名のある刀の名前も周知してますよ」
「そうなんだ」
短刀3人と鳴狐を撫で撫でして愛でながら、うちの忍は万能だなぁとつくづく思う。
「銘左兵衛尉藤原国吉・・・鳴狐は秋元家の者だったか」
「忍殿は本当に博識でいらっしゃいますなー、銘も知っておられましたか」
「・・・凄い」
「もしかして僕の事も知ってる?」
青江が興味津々に聞いてきた
「にっかりと笑う妖怪を斬ったとされるが、翌日確認したら石塔が真っ二つだったとな」
「貴方は太刀じゃありませんでしたか?見た処、脇差しの様ですが」
にっかり青江・・・どっかで聞いたな。すごーく身近に・・・