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審神者になった華

第1章 本編00~19


00

こんにちは、市です。
今日も今日とで黒羽と雹牙の用意してくれたお茶とお茶菓子を頂きながら
各国のお友達へのお手紙を書いていたら・・・

部屋の角に謎の次元の歪みが発生しました。

一瞬、あれ?私、婆娑羅出したっけ?と力を確認しても異常なし。

黒羽と雹牙が驚いて出て来て私を後ろに庇い戦闘体制を取り
歪みの方を警戒していたら。

コロリと歪みから白い・・・狐らしき生き物が転がってきた。

「・・・狐?」
「姫様、前に出てはいけません!物の怪の類いやもしれません」
「いや、白い狐って神格高いって言うし、隈取りみたいな印しもあるよ?」
「お市様、少しは警戒しろ」

ぎゃいぎゃいと身内で会議してたら白い狐君が周囲を見渡してから私を見て
こてりと首を傾げて

「ここは、戦国の世ですか?私間違ってしまったんでしょうか?」
「「「喋った!?」」」
「私はこんのすけと言います!こちらに近代の者が居る筈なのですが・・・ここは戦国の世ですよね?」

確かめる様に問い掛けてくるこんのすけ君

この言い方では近代の者って十中八九、転生者の私の事ですね!
近代の者に会いに来たのに時は戦国時代だから多分混乱してるんだと思う!

「市、近代・・・元平成の者だけど・・・」
「「お市様!/姫様!」」

片手で小さく挙手して告げれば黒羽と雹牙に怒られた。
えーん、だって悪い感じはしないよ?この子
私の発言を聞いてこんのすけ君の目がキラキラと輝いた。

「なんと!本当でございますか!?実は私、未来からやって参りまして
是非とも貴女に協力を頂きたく!」
「姫様は大切な御身、貴方のような得体の知れない者の言うことを聞かせる訳にはいきません」
「お市様に何をさせる積もりだ物の怪」
「黒羽、雹牙・・・待って、待って」

今にもこんのすけ君に攻撃を仕掛そうな二人を止めて
取り合えず話を聞こうと宥めた。
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