第2章 修学旅行中に…
雅「もうそろそろかな?本能寺跡!織田信長が関係してるから私、すっごく楽しみなんだよね〜!萌香、華南、絵梨!早く!」
早く早くとにこにこしながら手招きしている女子高生、雅。普段は大人しいが、一緒に回っている幼馴染み4人で、しかも今興味を持っている戦国ものだからテンションが上がっている。
萌香「戦国に関すると速いよね、雅って」
華南「まあまあ、それだけ楽しみにしていたって事なんじゃない?」
絵梨「全く…子供みたいね、雅は。」
クスクスと笑いながら3人は先行く雅を追いかけて行った。
雅は3人を置いて本能寺跡まで走って行った。
雅「これが、本能寺跡…?」
思ったよりも小さいそれに拍子抜けした。
萌香「はあ、はあ、はあ…雅〜やっと追いついた…」
絵梨「これが本能寺跡の石碑かしら…?」
華南「みたいね。石碑に書いてあるし。」
雅「もっと大きいんだと思ってた…」
少し肩を落としたが、まじまじと見つめていた。
(此処に昔、本能寺が建てられてたんだよね。織田信長は本当に明智光秀に裏切られたのかな?真実をこの目で確かめたいな…まあ、そんな事考えても昔の出来事だし、無理だよね。)
そんなことを考えていると、頬に滴が落ちてきた。
絵梨「あら?天気予報で雨が降るなんて言ってなかったわ。」
ザアザアと雨足が強くなった。
華南「っ…!と、兎に角何処かで雨宿り…」
華南が言いかけた時
_____ゴロゴロゴロ…!
萌香「きゃあっ?!え?雷?!」
絵梨「雷に当たったら大変っ!何処か雨宿り出来る場所まで走るわよ!」
そう言いながら走って行き、萌香、華南は直ぐに走り出す。
雅も一歩遅れて走ったが―……
————ドォォン!!
雅「きゃあぁぁぁ!!」
??「ーーっ!」
雷に巻き込まれてしまった
その直前誰かの声が聞こえた気がした
絵梨・華南・萌香「雅ー!!!」
私を呼ぶ声が遠くで聞こえる…
眩い光に目を開けていられるのが難しくなり、怖さも加わり目をぎゅっと瞑った
そして、いつの間にか意識を手放していた―……