第9章 第9話
雅「実家の店でならアルバイトをしても良いよ」
ショウ「え?実家って中華料理店の?」
さっき電話で母ちゃんから『うちの店でアルバイトさせれば良いじゃない』って言ってもらい、俺はその意見を採用させてもらった
雅「実家なら何かあってもすぐ対応できるから俺も安心出来るからね」
ショウ「…でもそれって…」
…やっぱり身内だとどうしても手伝いって感覚なのかな…
雅「言っとくけどこれはちゃんとした仕事だよ?父ちゃんと母ちゃんは、仕事に対しては厳しいから何かあったらハッキリ言うし、バイト代もキチンと払うって」
ショウ「ホント?」
雅「うん、どうする?」
するとショウは途端に笑顔になって
ショウ「やる!僕やりたい!」
雅「解った。後で電話しておくよ」
ショウ「ありがとう雅紀!」
ショウは余程嬉しかったのか俺に勢いよく抱きついてきた
その時、ショウの髪から仄かに甘い良いにおいがして、少し興奮してしまった
雅「シ、ショウ俺お腹すいたな!」
ショウ「うん!直ぐ用意するね!」
そう言ってショウはキッチンに駆け込んで行った
何考えてるんだよ俺は…ショウに欲情するなんて…