第9章 第9話
雅「…ちょっと賛成は出来ないよ…」
ショウ「何で?」
雅「いくら今まで猫の姿に戻らないからって、これからも大丈夫だとは言えないだろ?外で何かあった時、辛い思いをするのはショウなんだから…」
ショウ「・・・」
雅「それにショウは毎日家の家事を頑張ってくれてる…全然気兼ねなんてする事ないんだよ」
ショウ「でも…僕…」
ショウは初めて俺にお願い事をしたのに許可されなかった事がショックだったのか、うっすらと涙を滲ませていた
雅「もし働きたいって言うのなら、家事をしてくれる毎に俺がお金をショウにあげるよ。それで良いだろ?」
ショウ「ダメ!それじゃ意味が…」
雅「…ショウ?」
思わず出てしまった言葉にショウは口を押さえてしまった
そして…
ショウ「…ふ…ふぇ…」
雅「え?シ、ショウ!?泣くほど嫌なの!?」
ショウ「知らない!」
そう言って自分の部屋に駆け込んでしまった…