第9章 第9話
別に俺が料理を教えた訳じゃないのに、何故かショウの腕前は凄かった
雅「この肉じゃが旨っ!本当にショウが作ったの?」
ショウ「うん、お母さんに教わった」
翔ちゃんは何度教えても上手く出来なかったのに…
何でここだけ違うんだろ?
俺がもくもくと食べていたら
ショウ「ねぇ雅紀…お願いがあるんだけど…」
雅「何?」
ショウ「僕、アルバイトしてみたいんだけど…」
へ?アルバイト?
雅「な、何で?何か欲しい物があるのか?」
ショウ「ううん、僕雅紀のお世話になってばかりだから、自分の食費くらいは入れたいんだ」
…そういう律儀な所は翔ちゃんそっくりだな…
雅「うーーーん…」
ショウ「ね、お願い!だってこの間覚えた諺にあったよ?『働かざる者食うべからず』って」
…そんな言葉どこで覚えたんだよ…