第7章 第7話
潤から受け取った封筒を開けると、中に入っていたのは一枚の写真だった
潤「…写真?」
雅「…これ…去年の翔ちゃんの誕生日の時に撮ったやつだ…」
去年…翔ちゃんの誕生日に俺のマンションで二人でお祝いした…
その写真の裏をめくるとそこには翔ちゃんの字で言葉が書かれていた
雅「翔…ちゃん…」
潤「えっおい!雅紀!?」
俺はその言葉を見てそのまま式場に駆け込んだ
式場に入ると棺の回りに人が集まっていた
翔母「雅紀くん…来てくれたの?」
雅母「雅紀…翔くんにお別れしなさい」
俺は翔ちゃんが入っている棺の横に行った
その中にいた翔ちゃんは、綺麗な顔で眠っている様だった
…今にも起きてきそうだな…翔ちゃん…
雅「翔…ちゃん…翔…」
翔ちゃんの顔を見た途端、俺は涙が止めどなく溢れてきた
雅「う…うわーーーっ!翔ちゃーーーんっ!!」
…やっぱり言った通りだったね翔ちゃん…
俺…人目も憚らず大泣きしてるよ…
だって翔ちゃんがあんな言葉残すから…
『愛してくれてありがとう雅紀』
『お前に出会えて良かった』
…俺もだよ…翔ちゃん…
翔ちゃんに出会えて…良かった…