第5章 第5話
あれから半年程が経ち、平穏な日々が続いていた
雅「はぁー…」
潤「…?どうしたんだ?ため息なんてついて…」
俺は講義が始まる前の空き時間、机にうつ伏せてため息をついていたら潤が話し掛けてきた
雅「だってさ…せっかく翔ちゃんと同じ学年になったのに、学部が違うから全然会えないよー…」
すると潤は呆れたような顔をして
潤「…何?そのくだらない事情は…」
雅「あ、酷い!俺にとっては重要な問題なんだよ!?」
潤「ハイハイ、解った解った」
…今思い切りバカにしただろ…
潤「でも良かったな、翔さん元気になって…もう大丈夫なんだろ?」
雅「んー…今の所は大丈夫なんだけど…」
潤「…けど…何?」
雅「…5年以内に再発しなければ完治したとなるんだって」
潤「って事はあと4年?」
雅「うん…」
あと4年…何事もなく過ぎてほしい…そう願わずにはいられなかった