第4章 第4話
翔ちゃんの治療が始まった…
毎日点滴での抗がん剤の投与が始まり、最初のうちは普段と変わらなかったんだけど…
翔「うっ…!うぐっ…!」
日に日に吐き気が酷くなり、かなり辛そうだった
抗がん剤を投与する事でがん細胞を死滅させるんだけど、どうしても副作用で吐き気があるみたい…
それに白血球や赤血球も減少するから感染症にもかかりやすく、俺は何時も来る時はマスクを着用して気を付けていた
雅「翔ちゃん大丈夫?」
俺は翔ちゃんの背中を擦って落ち着かせようとしていた
翔「はぁ…はぁ…ん…ありがとう…雅紀…」
雅「少し横になった方が良いよ」
翔「…気持ち悪くてあんまり眠れないんだけどな…」
雅「あともうちょっとだよ!頑張ろう翔ちゃん!」
俺がそう言うと翔ちゃんは
翔「…うん…」
力なく微笑んでくれた