第3章 第3話
雅「う…うそでしょ…?翔ちゃんが…がん…って…」
俺は翔ちゃんの言った事が信じられなかった…
何かの間違いだ…そんな訳ない…
でも翔ちゃんは首を左右に振り
翔「事実だよ…でも雅紀…今は医学が進歩してて、白血病は完治するんだよ」
雅「…え?」
完治する?じゃあ治るんだ…
雅「本当?ホントのホントに?」
翔「そこで嘘ついてどうするんだよ。まぁ暫く入院して抗がん剤治療をしないといけないから、大学は休学届け出さないといけないけどな」
抗がん剤ってかなりキツイんだよね…
雅「…すぐ入院するの?」
翔「うん…来週には…ちょっとでも早く治療した方が良いからって」
そっか…でもしょうがないよね。病気を治すためだから…
雅「よし!俺、毎日病院に行くよ!で、翔ちゃんと頑張る!」
翔「お前に頑張られてもな…じゃあ雅紀…早速頑張ってもらって良いか?」
雅「…?何を?」
翔ちゃんは顔を少し赤くして
翔「ま…雅紀の元気を…分けて欲しい…」
そう言って翔ちゃんは俺に口付けてきた…