第4章 春日山お泊まり合宿!
「な、な…なんで謙信様が指輪はめてるんですか!!!」
「ああ、これか?渡す相手がいないなんて可哀想だから俺が付けてやった。」
「何してんですか!!!!」
私がありったけの声を出すと、上から佐助先輩が降りてきた。
「どうしたんだ、萌香さん。」
「私の、ペアリングを…謙信様が勝手にはめてる…」
瞬時に状況を把握した佐助先輩は謙信様の指からリングを外した。
謙信様はその行動に顔を思い切り顰めた。
「何をする、佐助」
「これは俺でも許せません。萌香さんの好きな人でないと。」
「ふん。まぁいいだろう。」
それから少し嫌〜な雰囲気で宴が終わった。
次の日は約束通り皆と別れて安土へ帰った。