第1章 死ねないんですか?
この兄弟には子供部屋があてがわれていて、その子供部屋の布団が一つ増える、それが私の寝床になる
イタチは勉強机で今日の宿題をやっている、サスケと私は寝る支度を終えて布団の中に入ってアカデミーはどんなところだろうという話をしていた
「兄さんは明日休みだから、修行を見に行くんだ、も来る?」
「うん」
「こらこら、にもサスケにもまだ早いぞ」
宿題が終わったのか、イタチも布団に入りながらぼやく
サスケがえー!と声を上げるが見に行かないという選択肢は彼の中にはないようで、微笑ましい限りだ、イタチは電気を消すともう寝ろと優しく声をかけた。私は目を閉じる、サスケはまだ寝れないようで身じろぎしている
しばらくしてサスケの寝息が聞こえたかと思うと、イタチが起き上がる音がした、薄目を開ける、麩がぱたりとしまって足音が遠のき、私は目を瞑る
「」
小さく声が聞こえてサスケを見る、どうやら寝たと思ったが起きていたようだ
「寝れない?」
「…ん」
「…兄さんは?」
「さあ、トイレじゃない?」
手を差し出すとサスケはそれを握り返す
「おやすみ」
「ん」
こんな穏やかな日が永遠に続くわけがない