第1章 主人公"オリジン"

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私は目を覚まし、見知らぬ天井を見て飛び起きた。


「お目覚めかい？テストお疲れさん。具合はどうじゃ？」


隣を見ると可愛らしい小さいおばあちゃんが聞いてきた。

「すまんのぉ。わたしは雄英高校の看護教諭のリカバリーガール。修繕寺治与だよ。」


髪の毛を真上にお団子しばりにしたおばあちゃんが自己紹介してくれた。


「は、はじめまして…、守壁扇子です。」


ここがどこなのかなんとなくだが、最初は名前だけでも言ってみた。



「緊張せんでええよ。今は私と扇子ちゃんしかいないから。ここは保健室、テスト終わったあと気が抜けて疲れちゃったんだよ。」


考えてたことを答えてくれてほっとし、さっきまでのことが軽く感じる。


「あ、あの…私は本当に合格したのでしょうか…？」


もう一度さっきの話を思い出した。