第33章 Lovers memory②
ーーー・・・
気にしないようにしてたのに・・・
「あ、りお。今日俺、チームのみんなと呑んでくるから。ご飯いいや」
・・・また?
「ん、分かった。また何かあったら連絡して?」
「はーい。じゃあ、行ってきます」
そう言って外出する及川さん。
最近よく見る光景だ。
チームの飲み会、
会社の人とご飯、
岩ちゃん家に行ってくる・・・って
理由をきちんと行ってくれるから良いんだけど・・・
帰ってきても、なんだか変。
いつもの及川さんなら、寝てる私の布団に忍び込んでちょっかいかけてきたり、次の日は私不足だった〜って甘えてくるのに・・・それが無い。
それに、最近は家でご飯食べててもすぐに自分の部屋に行っちゃうし。
なんだか、最近の及川さんは、淡白だ・・・。
でも、会えば普通に話すし笑うし・・・怒ってる様子じゃないのはわかる。だからこそ私はどうすればいいか、ちょっと困ってる・・・
今まで散々ひっつき虫のようにしてきたのに・・・
最近はえっちどころか、キスも、ぎゅっと抱きしめてくれることも無くなった・・・
いつもの及川さんなのに・・・
まるで恋人になる前の及川さんみたい・・・
触るのも禁止って言ったのは私の方なのに・・・
いつもの温もりがないと・・・こんなに寂しいんだ。
そう感じはじめたのは、私が触るのを禁止して・・・
ちょうど一週間経った頃ーーー・・・