第30章 epilogue
「ふふ、そうね、いい子にしてたわよ。パパとの約束ちゃんと守ってたね・・・」
そう言って柔らかく微笑む。
その笑顔を見ると、俺の心に温かい光が灯る。
「りお・・・」
俺のお嫁さんであり、この子たちの母親・・・
俺は息子を抱えたまま、りおに近づく。
近づくと、本当に小さな体。
その小さな体で、大きな愛をもって、
俺のいない間もこの子たちを・・・家族を守ってくれている・・・
俺の愛しい人。
りおはあの頃と何一つ変わらない、
真っ直ぐな笑顔で俺を見上げる。
「おかえり、あなた・・・」
その笑顔が、その言葉があるから、
いつだって俺はがんばれる・・・
俺らしくいられる・・・
だから俺は、いつも思ってるよ・・・
「・・・ただいま」
愛をありがとう、と・・・