第30章 epilogue
生きてると、
幸せと不幸せは平等にやって来ると思う。
楽しいことばかりが待ってるわけじゃない。
苦しいこと、
もう消えちゃいたいなってくらい辛いことも、
沢山ある。
だけど、それに立ち向かえるのは、
帰る場所が、ちゃんとあるから、なのかもしれない。
もうダメだって泣いて、ぼろぼろになって
帰ってきた時、その一言に救われたら・・・?
もう一度頑張って、苦しいことも乗り越えて・・・
そうして帰ってきた時、その一言が待っていたら?
ナルシストでわがままで、意地悪が過ぎる時もあるし、
ムカつくし、喧嘩もするし、
正直たまに嫌いになっちゃう時だってある。
でも、意外と涙脆いし寂しがり屋だし怖がりだし・・・
人から貰ったものは大切にしてるし、
自分以外の人のことも思いやれる。
何より夢に向かって頑張り続ける彼を見続けてきた・・・
そんな彼だから好き、嫌いじゃない想いが溢れるし、
そんな彼だから、私は彼のための・・・
帰る場所でいようと決めた。
あなたの帰る場所は、ここだって・・・
だから迷わなくていいよ・・・大丈夫だよって
その言葉と笑顔でいつだって彼を待っていたーーー・・・