第2章 spring memory②
《spring memory②》
私のお母さんと、及川叔母さんは姉妹で仲良く、よく電話したりしていた。
お互いの家も行き来していたし、親戚の集まりだってよくあったけれど・・・従兄弟の徹くんと会ったのは、数え切れるほどだった。
彼はバレーを一生懸命やっていて、小学校から、殆ど毎日練習をやっていたから、そう言った親戚同士の集まりにも、出てこれてなかった。だから、顔なんて忘れていたんだ。
あの場で、あんなに近くで見ても、
"あの"徹くんだとわからないくらいに・・・ーーー・・・