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おかえり〜I'm home〜(R18)

第10章 summer memory⑤





「ほんと、馬鹿じゃないの・・・お前・・・っ」


嗚咽混じりの声に、りおのいつものため息が聞こえる。
りおが立ち上がる気配がしたけれど、俺は顔をあげられない。

涙が後から後から溢れて、キリがない。
すると、背中に小さな温もりが添えられる。

「馬鹿でもなんでもいいから・・・」

りおの小さな手が俺の背中をさすってくれる。


「ご飯はしっかり食べなさい。スポーツ選手は体が命、でしょ?」


すとんと胸の真ん中に安らかに入ってくるりおの声。
優しさも、愛も、誠実さも全部全部つまった言葉に、


俺は、ありがとうすらも、言えなかった。
ただひたすら、泣きながら、りおの作ってくれた温かなご飯を食べ続けたーーー・・・


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