幼馴染ちゃんがNYから帰ってきたらマフィアになってた(仮)
第5章 ニートの夜は長い
No side…
『…もしもし』
?《あー!やっとでた!もー、心配したんすよ〜》
『きもいうるさい失せろ要件をさっさと言え、渚』
渚《はーい。…大丈夫っすか》
『まあなんとか。追手は付いてきてないし、幼馴染の家に居座ってるし。言うてまだ今日からだけど』
渚《…え?今日から?!ちょっとちょっと!一か月前にこっち離れたんでしょ?!そっから連絡も取れなくなって!!何してたんすか!》
『うるさい、耳が痛い…別に、ちょっと色々あったの』
渚《…まさか先輩…追手が居たんですか?》
『…』
渚《さっき嘘ついたんですね、捕まりでもしたんですか?》
『すぐ逃げ出したし。そして今に至る』
渚《…はあ〜…あなたって人は。まあいいですよ、それは。それで?これからどうするつもりっすか》
『どうするも何も…幼馴染が六つ子なんだけどさ?』
渚《えっ》
『それでこの六つ子達を私の味方にしたいのよ。学生時代はやんちゃしてたみたいだし…護衛武将的なのにはなるかなって』
渚《護衛武将どころじゃないでしょ、それ。それもしかしたらこっちでも有名じゃないっすか?六つ子なんてそうそういないし。ボスが前にいいなー欲しいなーって言ってたヤツじゃないっすか》
『あー…そうかもしんない。…まって、てことは、他のマフィアグループたちにも目をつけられてるってこと?あいつら』
渚《だと思われる》
『Oh,mygod…』
渚《んで、どうするんすか》
『味方にして守る』
渚《いやめちゃくちゃやないかーい》
『とりあえず、次男はこっちに引き込めそうなの、あと少しで。でももしかしたら勘のいい奴らだから、もう私のことに気付いてるかもしれないけど』
渚《まあ、先輩が無事ならそれでいいっすよ》
『そうそう、キャリーバッグ貸してくれてありがとね、だいぶ助かってる』
渚《あ、それはよかったです》
『とりあえず、状況が変わったらまたこっちから連絡する』
渚《はいっす。じゃあボスには上手くいっておくんで。久々の日本を楽しんでくださいっす》
『ばか、楽しむほどの余裕なんてないわ』