第1章 始まりは青
今日は冬だが
天気もよく、南風が
吹いてる為暖かかった
私は昨日まで着ていた
ダウンはやめて
少し薄手の真っ白な
コートを羽織ることにした
唇には淡いピンクを
髪の毛は軽く巻いて
耳に掛ける
ティファニーのピアスが
チラリと見えて可愛い
顔が小さいから
小振りなピアスもよく似合う
「……完璧!」
玄関の鏡の前で呟き
マンションのドアを開ける
カツカツと音を立てる
お気に入りのハイヒール
空は太陽が沈み始めた時間
帰宅ラッシュも相まって
エントランスを抜けた国道沿は
昼間より人口が多い
すれ違う男の人はもちろん
女の人、高校生まで
私を見て見惚れる
そりゃぁ、そうよ
私が『美人』だから