第8章 視線と声
秋也の空いた両手が、有の脚を大きく広げた。
「あっ…、やめ」
「やめない」
秋也は胸から顔を離し、有の秘部をまじまじと眺めた。
「恥ずかしいってば…!」
「ダメだ。全部見るって言っただろ」
すでに濡れきったそこは、ヒクヒクと震えていた。
秋也の熱い息がかかる。有の蜜壺から、トロリと愛液がこぼれた。
「凄く濡れてるぞ、有」
「んっ…や」
「キレイだよ。安心しろ」
秋也は優しく言った。
ついに見られてしまった。誰にも見られたくないと思っていたところを。
気まずさはもちろんあるが、不思議と気持ちよくも感じた。
どんなに恥ずかしい姿でも、秋也は受け入れてくれる。それがとても心地よかった。
べろり、と秋也の舌が有の秘所を舐め上げた。
「っん……!」
有の身体が跳ねる。
秋也は貪るようにそこを舐め続けた。
「っは…!う、んん…!」
有はシーツをキツく掴んだ。
今まで彼女は、かなりの自慰行為を経験してきた。もともと努力家というか研究熱心というか、突き詰めないと気がすまないような性格だったのもあって、道具も、方法も、相当な数と種類をこなしたのだ。
けれど今感じているものは、そのどれとも違った。生暖かい口が秘所をぱくりと覆い、柔らかくも強靭な舌がぐにゃぐにゃと責めてくる。それは自分の意志とは全く関係なく動くし、腰をよじろうとしても、秋也の腕はがっちりと抑えつけてきて有を逃してくれない。
甘くくすぐったい感触が有の秘部をとろかせた。
「ふ、ぅう…ん!ハァ…秋也くん…」