第15章 酔っ払いのヒトコマ
腕にはしっかりとした力こぶ私は座りながらもぶら下がる勢いで下に力をかけるが微動だにせず平然としている
「凄いなぁ!イルミんめっちゃくちゃ屈強!」
「普通だよ」
「イルミん胸筋!」
「……ちょっと」
腕を離れて胸板をわし掴む
硬い………しっかりした筋肉は私よりバストがあるような気すらする
「イルミん巨乳……私よりある……」
「は?」
「イルミん巨乳!!」
「さーやは巨乳?」
「うえー全然興味無いくせにー」
「うん」
「まぁイルミんよりはちょっとあるで」
「あっそ」
_________"
人に絡みに絡みまくり彼女は突然糸が切れた様にその場で眠り始めた
「沙夜子………」
「…………沙夜子、布団で眠りなよ」
「………はぁ………」
俺にこんな風に無意味に絡んだりパーソナルスペースを無視してべたべたしてくる奴なんて家族にも居ない
幼い弟でも俺に緊張してるくらいだ
正直新鮮だし……次は何を仕出かすのだろうと思ってしまう
明日はきっと一人百面相を繰り広げ謝り続けるのだろう
(………やっぱり面白い)