第110章 執事服の想像
…………何が似合うだろうか………逆に何でも似合いそうで困る………なんて考えていると
「あ、パーティーの仮装アニメ縛りやから!」
と付け足された
………アニメ縛り………
「イルさん絶対HUNTER×HUNTERのイルミやろ!俺前からめっちゃ似てると思っててんなぁ~」
「えっ!?いやぁ………それはどうかな…………」
まさか藤木からド直球な言葉が出て来るとは思っても見なかった私は無駄に焦り変な笑いを浮かべる
忘却の彼方だったが藤木もアニメ好きだった事を振り返りそりゃ彼を見たらそう提案するのは至極当然なのだが彼自身が彼のコスプレをするというのは如何な物だろうか………
彼のイメージと言えばやはり戦闘中に着ている妙な仕事着
彼は実在する暗殺者であり別にコスプレの意識も無くあのコスチュームを着ていた訳で
仕事でも無いのに仕事着を着せられた挙げ句コスプレだ!なんて言われては気分も悪いだろうと思った
「まぁまだ行けるか解らんしゆっくり考えるわ!」
「おう!俺はイルミコスプレ見たいけどなぁ~」
「はいはい。」
「冷たっ!」
アニメ縛りでコスプレ…………彼が着たら格好いい衣装とは………私の頭に浮かんだのは"鬼灯◯冷徹"の鬼灯様の衣装だった
彼の容姿ならばウィッグ等せず素材を生かせる。艶やかな黒髪と雰囲気は和の佇まいに非常にマッチしている様に思った
黒と赤の浴衣に金棒………………いや、………危なっかしい………
駄目だ。彼に金棒なんて武器を持たせるのは危険だ
次いで浮かんだのは犬夜◯の殺生丸様だった