第34章 牧場の動物達
気を取り直して犬、猫ふれあい館へ向かう
彼は此処へやって来てから普段よりテンションが低い気がするが……来てしまった以上仕方がない……申し訳無いが入園料もそこそこ高いのだ
私だけでも楽しむしかない
先ず沢山のワンちゃんと触れ合えるコーナーに入る
ホワイトシェパードからチワワ迄色々な犬種のワンちゃんが一斉に寄って来てくれた。可愛い。
彼のご実家にはミケという超絶大型犬が居るので馬とふれあうよりハードルは低いかもしれない
「はぁ~~めちゃくちゃ可愛い!!皆おいで!」
じゃれつくワンちゃん達を片っ端から撫で回りお目当てのコーギーちゃんに辿り着く
昔実家で飼っていた犬種だからだろう、やたらと可愛いので夢中で撫でていたが
彼はどうだろうかと視線を送ると彼はシェパードやゴールデンにじゃれつかれていて無言ながら撫でていた
(………おぉ!進歩!)
猫ふれあいコーナーでも沢山の猫ちゃんを眺めて撫で、猫じゃらしを使って遊んだりした
子猫が彼の膝を陣取って眠ってしまったのでひやひやしたが
彼は動かずにずっと子猫を撫でていた
「イルミさんって動物に好かれるんですね!」
「そうかな」
「そうですよ!子猫寝てたしワンちゃんもはしゃいでたし」
「………」
………とりあえず動物に慣れてもらう作戦は着々と進んでいる