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龍ミド【悪戯または甘味物】

第1章 始まり


「流石に疲れた……な」
「あらら、だらしが無いね御堂クン。君なら今日のスケジュールも余裕だと思ってたのに。僕の賭けがハズレちゃった」
「勝手に人の疲労具合で賭けすんじゃねーよ」
能面の様に整い過ぎで不気味とも思える顔を歪ませてツクモ社長は軽く言った。
ジョークを明るく飛ばしてるつもりなのだろうが顔のせいで悪そうにみえる。損な男だ。

「でも珍しいね、君はタフだから疲れてるところなんて滅多に見ないのに」
「ンー、まぁ……ちょっと欲求不満?」
ポツリと思いついた疲れの原因を呟きしまった、と顔を顰める。

「欲求不満?君、毎日女性と甘い夜を過ごしてるんじゃないのかい?」
ほら、早速ツッこまれた。

「……コッチにも複雑な事情があるんだよ」
「フーン」
例えば龍之介が最近シテくれない事とか、そもそもお互い予定が合わず会う約束すら出来ない事とか。

「そっかー、あのクソ野郎な君にも本命なんて出来たんだネェ……」
「……………………何でそんな話になってんだ?」
しみじみと、やはり哀れに思えるほど悪そうな笑みを浮かべながら言うツクモに内心の動揺を抑えながら答える。

「ンー、付き合ったりするのは構わないケド面倒事はごめんだからネ?」
「無視かよ」
ニヤニヤ、悪そうと言うよりコレは間違いなく悪い笑みを浮かべるツクモに、もうどうにでもなれ、などとヤケクソな気分でいるとそんな気分にさせた張本人がしおらしげな声で話しかけてきた、

「悪かったヨ?機嫌なおしなって。お詫びと言ってはアレだけどハロウィンの仮装、今日だけ持ち出し許可するから」
「ンなもん何に使うんだよ」
「例えば……君の恋人に悪戯しに行くとかネ」
「許す」
と、いう事で冒頭に至る。
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