第3章 〜これが、恋〜※R18
『私、いつの間にか安室さんのこと好きだったんだね────。』
透「僕がどうかしましたか?」
『うわぁ!』
咲『え?あれ?今日夕方からなんじゃ。』
透「ええ、少し早く来たんです。この間体調不良で三日程休んだものですから。」
時計を見るともう16時前、いつの間にかポアロに入り浸っていたみたいだ。
咲「もうそろそろ、他のところに移ろうか。まだまだ行きたいところいっぱいあるからね。」
奥から出てきた梓さんが、安室さんを見て話しかける。
梓「あ、安室さん!まだ今日は大尉が来ていないので、ご飯あげといて下さい!」
『「大尉?」』
梓「ええ、いつも夕方になると、ここにご飯を食べに来る三毛猫がいるんですよ。」
?「にゃ〜ん。」
梓「噂をすれば、来ましたよ大尉くん。」
『大尉くんですか?三毛猫って殆どがメスでオスは稀にしか生まれない筈じゃ。』
透「ええ、でも大尉は染色体異常でオスなんですよ、真恋音さんよく知ってますね。」
安室さんに褒められて嬉しくなる。
『大学院で、動物に関することを学んでいるので。』
梓「大尉くん、ダメよ!中に入っちゃ!」
『え?りん?』
皆「りん???」
『あ、いや、大尉くんなんですよね。私のアパートに毎日来る猫に似ているからって。うわぁ。』
そう話しているうちに、大尉くんが私の膝に乗ってきた。
『やっぱりこの子りんですよ。女の子だと思って名前付けたから。なんだ男の子だったんだね。今度からは大尉くんだね。』
真恋音は優しい顔をして、膝に乗っている、りん基大尉を撫でている。
『さ、ご飯食べな。』
と大尉を膝から降ろす。と大尉は梓さんのもとへトコトコと歩いて行った。
咲「安室さん、お会計お願いしていいですか?」
透「ええ、構いませんが、もう帰るんですか?」
咲「今日は日付を跨ぐまで真恋音を振り回すつもりなので!」
透「そうなんですか、少し心配ですけど、また来て下さいね。」