第17章 慰安旅行...?※R18
チュンチュン────
私は小鳥のさえずりで目が覚めた...。訳じゃない。さっきから目は覚めているんだけど、2人にどんな顔を見せれば良いのか分からず、目を開けれないで居る。
二人ともそれを知ってか知らずか、昨日の私の乱れ具合で話を盛り上げている。
(仲が悪いんじゃ無かったの...。)
私はそう思いつつ、話し声に聞き耳を立てると、段々話がエスカレートして行き、聞くに耐えなくなって来たので、耳を塞いだ。
「なぁ、真恋音、起きてるんだろ?」
ビクッ────
途端に降谷さんに話しかけられ、体が反応してしまう。
「あははっ、今のは起きてる奴の反応だな。」
と、赤井さんにも笑われ、私は仕方なく体を起こした...。のは良いのだが、体が悲鳴を上げ、腰の激痛に顔を歪ませた。
「めちゃくちゃ腰が痛いんですけど。」
「あれだけ派手にすれば、そりゃ今日一日、立てないし歩けないな、真恋音をこのままここに置いてくか?」
降谷さんは笑いながら言う。
「だ、誰のせいだとっ!」
「無論、俺達のせいだが?」
赤井さんは真顔でそう言った。その後にふと笑って、「俺がおんぶしてやるから大丈夫だ。」、なんて言い出して。
「いや、全然大丈夫じゃないです。他の人たちも一緒なんですよ?第一、慰安旅行の筈なのに、全然疲れは取れないし、寧ろ疲れました。」
「それはすまない。あんなに可愛くおねだりされたら、止まるもんも止められない。」
降谷さんは笑ってそう言った。
(全く、他人事過ぎる...。)
「それより、早く出よう。ジョディ達がエントランスで待っているみたいだ。今メールが来た。」
そう言って、赤井さんはiPhoneの画面を見せてくれた。
【シュウ、何してるの。早くしなさいよ!】と画面にはそう書いてあって、私達は急いで支度して、旅館の部屋を出た。
勿論、歩けない私をおぶって行った赤井さんが、ジョディ捜査官に平手打ちされるのは言うまでもない。
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オチが無い...と思われた方。そうです、この話オチが無いんです!(笑)
2人に襲われたいが為に書いた話ですので、オチを考えておらず、すみません。
また次回の短編でお会いしましょう!
真恋音
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