第11章 〜新しい朝〜※R18
私はひたすらバイブを動かして、声を上げる。
『ふぅ...ああっん///れいさっ...。』
零「ん?」
零さんの名前を呼ぶ度に、何も言わずに聞き返してくる零さん。
『んああっ///や...もぅ...あっ...。』
零「もう?なに?」
分かってる筈なのに焦らすように、私に言わせようとするのは、いつもの零さんの意地悪で。
『もう...んあっ...イきた...ぃです...あぁ///』
それを分かってて言ってしまう私もかなりの変態で。
零「イっていいよ、声聞かせて?」
『んんっああぁぁっ...やっ...零っさんああっ...///』
イった余韻で、はぁ...はぁ..と荒い呼吸を繰り返す。バイブを抜いて、後処理をしている間、受話器から何も聞こえてこなくなったので、零さん?と呼びかけると、「ん?」と優しい声が返ってきた。
『あのね、零さん。』
零「うん。」
『昨日そっちに行ったばかりですし、こんなこと言うのは我儘だって思うんですけど...。』
零「うん、なに?」
私は心配させまいと、言うのを躊躇ったが、零さんが優しく受け答えてくれるので、甘えて本音を言ってしまった。
『寂しいです。今すぐにでも零さんに会いたいです...。』
零「ははっ、まだ1日しか経ってないじゃないか。」
そんな風に私の悩みを面白可笑しく笑い飛ばす零さんに、顔は見えないだろけれど、膨れっ面になって、『もうっ』とだけ言った。
零「俺もだから。」
『え?』
零「だから、俺も会いたいから、いい子にして待っててくれ。ちゃんと毎日連絡は取るようにするからな。」
『はいっ、待ってます。大尉と一緒に。』
零「じゃぁ、今日は遅いからもうおやすみ。変な事に付き合わせてごめんな。」
『いえっ、いいんですよ。帰ってきたら、もっともっといっぱい愛して下さいねっ!』
零「あぁ、おやすみ。」
おやすみの一声さえ優しくて、ひとりぼっちで寂しい日が続くと思っていたけど、毎日連絡もくれるって言ってたし、乗り越えられそうだと、私は思った。