第10章 手合わせ
アリババ君とライの方に目をやると、アリババ君が苦戦していた。
ライは、基本体術中心であまり稽古をしていない、にも関わらずなぜか剣の腕は良い。
今も、アリババ君の剣を余裕でいなしている。
………なんか、ちょっと気の毒になってきたな……。
そろそろ日が暮れ始めていた。
レ「おーい!皆ーー!!今日は解散しよーー!!」
私がそう言うと、皆、残念そうな目を向けてきた。
………そりゃ、私だってずっと居たいけどさ、夜は………ね。
レ「また明日。お願いするね。アラジン君、アリババ君、モルジアナちゃん。」
アラ「うん!今日はとっても楽しかったよ!!また明日ね!レイラおねいさん!皆!」
アリ「ライ!お前の剣すげぇよ!!明日もやってくれよな!」
ライ「望むところだ!」
モル「今日はありがとうございました。ギンさん。」
ギン「お前すげえよな!久しぶりに強敵と会ったぜ!また明日もやろうな!」
それぞれ、挨拶が終わったところで、別れた。